東京オリンピックの翌年、
日本経済は、「戦後最大の不況」を経験することになった。
「1965(昭和40)年不況」である。
前年10月の東京オリンピックの終了とともに始まった1965年不況は、
金融引き締めをきっかけとして、1965年10月まで約1年間にわたって継続した。
この不況は「証券不況」とも呼ばれ、山一證券が経営危機に直面。
日本銀行からの特別融資で救済された。
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/11739
(週刊ダイヤモンド 全文抜粋)
「佐藤栄作はお嫌いですか?」
からはじまる418ページにもおよぶ新書です。中公新書「佐藤栄作」村井良太著
実に、面白く。著者自身、総理御本人が書いた日記、関係者や秘書官等の資料を読み解き丁寧に文献を年次別にまとめられた事に唯々尊敬したい。本当にすごいと思う。明治生まれの「戦後派の政治家佐藤栄作」の生涯を通じて、戦後日本を問い直す、という意義を感じ取れる本でした。
さて、佐藤総理の最大の業績である沖縄返還。
「双方が満足する形で変更した世界史上まれなこと」「佐藤は先人の遺産を受け継ぎ、新たな日本の自画像と課題を残した。戦後日本を象徴する政治家であり、戦後日本を造形した「戦後日本の政治指導者」」(p.394)であったと評価している。
私は、評価を知りたくて読んだわけではありません。
実は、昭和40年不況を調べはじめたら何故か?時の総理大臣に関心が移りました。1964(昭和39)年11月9日から7年8ケ月の長期政権。本当に、いろいろな事が起きている。何んとなく今の政権と同じことを繰り返してる?気がします。
新書より抜粋し、時系列で纏めてみました。
39年 キング牧師の暗殺
39年 ケネディ大統領暗殺
39年 東京オリンピック開催 ⇒ 2度目の開催?
40年 昭和40年証券不況 ⇒証券会社や銀行の破綻?
40年 戦後初赤字国債の発行元年 ⇒NISA、IDECO?
40年 ベトナム戦争北爆開始 ⇒ 北朝鮮?
43年 東大大学紛争(学生運動の鎮静化)
43年 明治維新100年記念式典 ⇒ 150周年
44年 佐藤ニクソン会談
45年 大阪万国博覧会 ⇒ 大阪万博2回目?
45年 アポロ11号の月面着陸 ⇒ はやぶさ2帰還?
45年 よど号ハイジャック事件
45年 日本初の原子力美浜原発開始
45年 初の防衛白書(非核専守防衛)
45年 第四次内閣改造
45年 沖縄返還協定の調印 ⇒ 北方領土返還?
46年 三島由紀夫自衛隊割腹自殺
46年 ニクソンショック(1ドル360円の停止)
47年 浅間山荘連合赤軍事件
47年 沖縄返還交渉機密文書漏洩事件(西山事件)
47年 沖縄祖国復帰の日 ⇒ 北方領土復帰?
47年 佐藤内閣総辞職(在職日数2797日)
49年 ノーベル平和賞を受賞 ⇒ノーベル平和賞?
50年 75歳没(現職代議士のまま)
歴史は繰り返す?
それとも、歴史は意図して繰り返される?
私が生まれたのが昭和40年1月。前回のオリンピックが昭和39年の10月10日。その頃の政治、何も知らないので興味深々。昭和40年ごろから、当時、四大証券といわれた、野村証券・日興証券・山一証券・大和証券のうち、「山一証券」が危ないと報じられると株券の払い戻しを求め、取り付け騒ぎとなったそうです。
そして、現在「国の借金1103兆円」3年連続で過去最大
(日本経済新聞のHPより抜粋)2019/5/10